新聞記者の広瀬一隆さんが吉田寮問題について長文の文章を『シノドス』に寄せています。とりわけ印象的なのは、吉田寮生たちは「炭鉱のカナリア」ではないか、と書いている部分です。「黙って社会的要請に応えろ」という成果主義の圧力で窒息しそうな社会において、カナリアの声が泣き止むことは社会全体を巻き込む異常事態の発生を物語ります。また、尾池和夫元総長が自らを「過去の人」と位置づけながらも、「歴代の教員が学生と積み重ねてきた確約を「半ば強制的に結ばされたこともあった」として反故にされるのを見ると、「勝手に何を言ってるんや。歴史を書き換えるのか」と疑問には思いますね」と語っていることも見過ごせません。
こうした厳しい声が山極総長を中心とした執行部に届いてほしいと思います。