対話による吉田寮問題の解決を求める教員有志の会

「対話による吉田寮問題の解決を求める教員有志」による呼びかけ、関連情報などを掲載するブログです。

賛同者数と賛同者からのメッセージ(8月31日10時まで)

〇これまでの賛同者数

①京都大学の学生(非正規学生や院生を含む)…29名
②京都大学の職員(非正規の方を含む)…3名
③京都大学の教員(助教、講師、准教授、教授)…40名
④京都大学の元教員・非常勤講師・ポスドク(任期付研究員等)…11名
⑤京都大学の元学生…29名
⑥京都市民+その他…42名
合計 154名

〇賛同者からのメッセージ

  • 吉田寮、素晴らしい場所だと思っています。心から応援してます!
  • 一方的に訴訟という形を取り、学生たちを法廷に呼び出し心身に重圧を与えるだけでなく、当の訴えた大学執行部は法廷に出てこない。こんな非常識なことがありますか?学生たちに謝罪をし、訴訟を撤回すべきです。京都大学が学生のために吉田寮からの立ち退きを要求しているのではない、ということがこの事実の一端をとってもよく分かります。
  • 話し合いでの解決を望みます。
  • 対話による健全な問題解決を強く望みます。
  • 経済的、家庭的事由により苦しい立場にある学生の福利厚生施設を廃止するのは、学問の府が行うことではない。
  • おせわになりました
  • 政府の意を受けた自治寮廃寮化攻撃は許せません。学生を分断・抑圧する湊体制を打倒して、大学を学生の手に奪還しましょう。
  • 開かれた場で自分たちのあり方を不断に問い直す営みを欠いた大学は、ただただ既存の権力構造を下支えし再生産する場にしかならないと思います。
    自治を解体する目的で建物の老朽化対策を疎かにし、なおかつその責任を当事者に転嫁し、当事者の「命」を口実に立ち退きを迫る大学執行部を絶対に許しません。
  • 京大当局は吉田寮生と話し合いによって解決を求めるべきです。過去の協約や約束を反故にしないで下さい。
  • 言論で合意に至るのが民主主義の理想。多数決や裁判所による判決は本質ではない。本質に背くことを大学がやるべきではない。
  • 歴史ある吉田寮が保存され、(必要な修繕の下で)学生たちが住み続けられるようになることを願っています。
  • 学生の勉学の時間を奪う訴訟はすぐに取り下げてもらいたいです。
  • 京都大学におけるわたしのゼミにも寮生である学生がいます。法廷で証言した際には、吉田寮がなければ経済的困窮のために学生生活を続けてこられなかったと語り、今もアルバイトの夜勤明けでこの場に座っていると語っていました。準備書面の作成にも膨大な時間が費やされているようです。学生たちが訴訟のために本来ならば学修・研究に割くべき時間を削られる状況はあまりにも理不尽であり、学ぶ権利を侵害するものです。しかも、大学側は「被告」とされた学生たちの納付している授業料を含む収入によって、この訴訟のために弁護士報酬を支払っています。
    かりにこの訴訟で原告たる大学の訴えが却下されたとしても、原則が控訴し、学生たちのさらなる身体的・精神的な消耗をもたらす可能性が強いことでしょう。訴訟を提起することは重要な権利ではありますが、原告たる大学と被告たる学生の圧倒的な力関係の落差も考慮に入れるならば、この訴訟は「言論や運動を威圧する目的、経済や時間や労力的に消耗させる目的、見せしめにする目的」で用いられる「スラップ訴訟」と評せざるをえません。
    今からでもまだ遅くはありません。京都大学は自らの名誉と社会的信用の回復のためにも訴訟を取り下げ、寮の耐震補修について寮自治会との話し合いの場に臨むべきです。(教育学研究科・教員・駒込武)

    参考:「スラップ訴訟」の目的および問題点(https://legalet.net/what-is-a-slap-lawsuit/

    スラップ訴訟が提起される目的及び問題点の1つ目は、威圧効果です。法外な損害賠償により、スラップ訴訟を提起された者を不安な気持ちにさせ、これ以上の言論や運動、発言等が委縮されることになります。…

    スラップ訴訟が提起される目的及び問題点の2つ目は、消耗効果です。スラップ訴訟が提起されることにより、被告とされた者は、代理人弁護士を付けるための費用、反論のために事実関係を整理し証拠を集める時間を消耗することになります。そして、これに伴い、肉体的精神的疲労も蓄積されていきます。…

    スラップ訴訟が提起される目的及び問題点の3つ目は、見せしめ効果です。スラップ訴訟が提起されることにより、他の者も関わり合いになることを避けようとして、言論や運動が委縮することになります。